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こはぜ屋 宮沢社長の人の心を動かす力が凄い

日曜日のPM9:00から放映されている日曜劇場「陸王」が面白くて毎週欠かさず観ています。
放送回数が何話まであるのか現時点で発表されてないようですが、4話まで観終わってみて主人公の宮沢社長(役所広司)の人の心を動かす力が凄いのでちょっとだけ振り返ってみたいと思います。

原作は池井戸潤氏の小説「陸王」をテレビドラマ化されたものです。池井戸作品は過去にも「半沢直樹」、「ルーズヴェルト・ゲーム」とテレビドラマ化され、いずれもヒットしており、元銀行マンの視点を生かした熱いヒューマンドラマが魅力です。

あらすじ

埼玉県行田市にある足袋製造会社「こはぜ屋」は創業から100年の歴史をもつ老舗だが、近年は業績が低迷し資金繰りに悩んでいる。そんなある日、四代目社長の宮沢紘一はこれまでの足袋製造の技術力を生かし、「裸足感覚」を取り入れたランニングシューズの開発を思いつき、社内にプロジェクトチームを立ち上げる。
会社の存続をかけて異業種に参入した「こはぜ屋」だったが、資金難、人材不足、大手スポーツメーカーの嫌がらせや思わぬトラブルなど様々な試練に直面する。宮沢たちは坂本や飯山の協力や有村や村野の助言を受けて、試行錯誤を続けながらランニングシューズの開発に邁進するのだった。陸王(小説)ウィキペディアより引用

宮沢紘一社長の人の心を動かす力が凄い 銀行マン坂本太郎

こはぜ屋の未来を案じ新規事業を提案したこはぜ屋担当の銀行マン。坂本がいなければ「陸王」の開発自体なかったかもしれません。
人との繋がりを大事にする彼だったが、経営難のこはぜ屋に肩入れするあまり支店長に疎ましがられとうとう左遷されてしまいます。
坂本の後を引き継ぎこはぜ屋担当となった坂本の上司大橋は融資の条件にリストラを迫ります。陸王の開発か?リストラか?
そこで下した宮沢の決断は陸王の開発は続けるが、リストラもしない。呆れた大橋が部下の坂本の襟を掴み「こんな奴の言うことを真に受けて会社をつぶすおつもりですか?」と尋ねると、最後までこはぜ屋のために奔走した坂本を「立場は違えど同志だと思っています、その同志を馬鹿にするのは止めていただきたい。」と坂本のことをかばいます。第一話のクライマックスとなるこのシーンを観て思わず涙腺が崩壊しました。この後、社員ひとりひとりをランナーに例え、陸王というタスキをつないでゴールに向かうのに誰一人欠けてもゴールできないと訴えます。バラバラになりかけた社員の心が一致団結する瞬間です。

宮沢紘一社長の人の心を動かす力が凄い シルクレイの生みの親飯山晴之

坂本に開発のヒントを得て陸王のソール(シューズの底)に適した素材シルクレイの生みの親である飯山を訪ねます。
しかし、飯山は会社の倒産から出直すために高額な特許料を支払うなら譲ると持ち掛けます。
陸王の開発のためシルクレイをどうしても使わせてほしい宮沢は持ち前の諦めない姿勢で何度も何度も飯山のもとへ通い続けます。「一度でいいからうちの会社を見にきてください。」宮沢のあまりのしつこさと海外企業との特許契約の不成立が重なり飯山はついにこはぜ屋を訪ねることにします。
そこで見た古びた足袋屋にかつての自分を重ねた飯山、「あなたのシルクレイを陸王に使わせてください!」と頭を下げる宮沢の実直な姿勢にとうとう心を開いた飯山は特許を使わせるだけでなくその一員に俺も入れてくれと頼むのでした。

宮沢紘一社長の人の心を動かす力が凄い 孤高のシューヒッター村野尊彦

こはぜ屋にとってはライバルメーカーとなる海外の一流シューズメーカーアトランティスのシューズフィッティングプロ。物語のカギとなるマラソンランナー茂木裕人も信頼する村野は選手のことを第一に考える職人気質の人物です。
選手のことを優先しすぎるため利益を優先する会社の方針とたびたび衝突してしまいます。そんな折、怪我からの復活を果たした茂木との契約を打ち切ったアトランティスの支社営業部長の小原賢治と激しく口論となり会社を辞めてしまいます。
一方シルクレイを使用した新しいソールの開発に成功した宮沢は茂木に新しいシューズを試してほしいと持ち掛けますが実績がないことを理由にうまくいきませんでした。
ランニングシューズの存在を以前から知っていた村野は宮沢と出会ったとき、その謙虚な姿勢、苦しみながらも陸王の開発を楽しんでいる姿に心を惹かれます。そして、「なぜ茂木に陸王を履かせたいのか。」と尋ねます。
すると宮沢は大袈裟な言い方かもしれないと謙遜しながらも「もし、茂木選手が世界一のランナーを目指すならこの陸王は世界一のランニングシューズにしたい。」と答えました。
その言葉を聞いた村野は陸王のアドバイザーを買って出るのです。

次回の見どころ

さて、第5話ではマラソンランナーの茂木裕人が焦点のようで今から楽しみです。
クライマックスシーンで流れるLittle Glee Monsterが歌う「Jupiter」もドラマを大いに盛り上げてくれています。あの曲が流れだすと泣きそうになります。
他にも宮沢の長男宮沢大地、経理担当の富島玄三、縫製化のリーダー正岡あけみ、スポーツショップ経営者の有村融など陸王開発に携わる協力者たちの存在もドラマに厚みを持たせてくれています。

15年振りに連ドラ主演を果たした役所広司さんの演技が本当に素晴らしく見応え十分の作品です。まだ、観てない方は、TBSオンデマンドにて見逃し配信も行っています。