"

飼っていたカタツムリを逃がしてあげたら小さな奇跡が訪れました

我が家では5月頃からカタツムリを飼っていました。
うちの子が小学校で捕まえてきたので、5ヶ月ほどのあいだ世話をしてきました。

名前もツムリンと名付け、主に妻が世話をしていました。
世話といっても、レタスなどの青野菜や卵の殻など好物のエサやりと虫かごの清掃です。放置すると臭くなるし結構大変なんですよ。

それでもカタツムリの食事に耳を澄ましているとシャリシャリと音を立てながら美味しそうにレタスをほおばっていたのを思い出します。

そんなカタツムリですが、googleさんで調べてみると上手に飼うと2年くらい生きるそうです。
紫陽花の咲く6月頃はよく見かけるカタツムリもそれ以外の季節にはめったに見かけないので命が短いものと勝手に思い込んでいました。

そんなツムリンですが、捕まえてきただけでまるっきり世話をしないうちの子をみてあるとき妻が言いました。

「面倒を見ないのなら逃がしてあげたら。」

飼い始めたときより一回りも二回りも大きく成長したツムリン。
虫かごという小さな世界から外の広い世界へ逃がしてあげることになりました。最後はうちの子がその大役を任されたようです。

それからしばらくした雨のある日に小さな奇跡が訪れました。

我が家の玄関ポーチを這う小さな生き物に興奮しながら妻が家の中に入ってきました。

「見てみて小さな赤ちゃん。」

そこにいたのはなんとカタツムリの赤ちゃんでした。小指の先ほどしかないそのカタツムリは確かに我が家の玄関に向かって歩を進めていました。

わたしはすぐに察しました。きっとツムリンの赤ちゃんに違いない。と…

その後、誤って踏みつぶされないように茂みの中にそっと逃がしてあげましたが、この出来事はツムリンの感謝の気持ちだったのか、ただの偶然だったのか、今となってはわからないままです。

これだけは言えるのが、偶然にも10月にカタツムリを見つけるなんてことは半世紀近く生きてきて初めての出来事でした。