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夏がくると必ず思い出すポカリスエットがある

ポカリスエット。

水分が不足しがちな夏の水分補給には最適です。

子どもの頃、水疱瘡(みずぼうそう)にかかった時、わんわん泣き叫ぶわたしに父が「これを飲むと病気が良くなる。」と言って生まれて初めてのポカリスエットを飲ませてくれました。

今ではインフルエンザや胃腸風邪など病気にかかった時に飲むポカリスエットは命の水と呼ぶにふさわしいとさえ思います。弱った身体に生命が行き渡る感じがします。

しかし、夏がくると必ず思い出すポカリスエットとは永遠に再会することはないでしょう。

わたしは高校の頃、野球部員でした。県立高校で名門ではありませんでしたが、練習はそこそこ厳しい学校でした。夏と言っても今と違い異常気象と呼ばれる猛暑ではなかったので日射病という言葉は時々耳にするものの熱中症という言葉もまだなかった様に自覚しています。
そのため、半日の練習の間、水分補給はほぼゼロでした。今の時代なら体罰だとして問題になりそうですね。

夏の練習は本当に地獄で喉が渇いて倒れそうになりながら練習していました。渇きに耐え切れず、ランニングの途中でこっそり抜け出して水道の蛇口から水を飲んだこともありました。
日が暮れる直前まで練習していたので家族より多くの時間をチームメイトの仲間と過ごしていました。

練習の締めくくりは全員が輪になって集まるのですが、後輩の2人くらいが監督の指示で職員室へ走ってゆくとポカリスエットを抱えて戻ってくる日がありました。

もうみんな極限状態まで喉が渇いています。

キンキンに冷えた350㎖のポカリスエット缶が全員に配られると監督は後援会やOBからの差入れだと言って飲ませてくれました。

乾ききったわたしたちにはただの水でも美味しいはずなのに命の水であるポカリスエットです。
喉を通過しながら脳を刺激しつつ胃から身体の隅々まで電気信号となって浸透してゆく感じです。
飲み干すのが惜しい美味しさで最後の1滴まで味わって飲んだのを覚えています。

それから20年以上の月日が経ちましたがあの日のポカリスエットを超える飲み物に出会うことはありませんでした。

この時期になると今でも思い出します。



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